カラス(№560)

 日常的にみられる鳥といえば、カラス、スズメ、ハトでしょう。今回はスズメ目カラス科のカラスを見てみましょう。
 いつも街中や郊外で見られるカラスには2種類います。ハシボソガラスとハシブトガラスです。嘴(クチバシ)が細くおでこが飛び出していないのがハシボソガラスで、郊外の畑など地上部でエサを探すことが多く「ガワーガワー」と濁った声で騒ぐことが多いカラスです。ハシブトガラスは
嘴が太くおでこが飛び出しており都会の電柱や屋根の上などにとまり、ごみステーションなどをあさることが多く、「カーカーカー」と鳴くカラスです。
 いずれも全身真っ黒で、春から夏に高い木や電柱の上などに巣を作ります。子育ての間は非常に用心深く、人間にも攻撃的になることもあります。繁殖期以外は集団で過ごすことが多く、多数で集団ねぐらを作り、都会ではごみをあさる厄介者です。一方、鳥類の中では非常に頭がよく、人の男女を区別したり個人の顔を記憶することなどが知られています。さらに、堅い果実を車に轢かせて殻を割ることや水道の蛇口をひねって水を出したり、仲間同士では合図の言葉をしゃべることも知られています。雪の上でソリ滑りをしたり樹木の枝を折って遊ぶなど余裕のある生活の一面も見せてくれます。
 ところで、カラスの嘴の付け根を見ると、長い毛が密生していることがわかります。この毛の下には大きな鼻の孔が開いていますが、この毛はごみなどをあさる際、鼻を守る役目を果たしているのでしょうか。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ハシボソガラス(口中の赤いのは幼鳥)
▲ハシボソガラス
▲ハシブトガラス
▲ハシブトガラス

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