サンシュユ(№496)

 春4月、葉が出る前に黄色で花径4~5mm、花弁4枚、オシベ4本、メシベ1本の小花を一房に20~30花付ける落葉小高木があります。中国原産のミズキ科ミズキ目のサンシュユです。全体が黄色く見えるため、遠目にも目立ちます。秋にはグミに似た真っ赤な果実をつけます。春の花をハルコガネバナ、秋には真っ赤な実をつけるためアキサンゴとも呼ばれます。
 葉脈は中肋(主脈)から丸みを持った側脈が6~7対出ますがこれはミズキ科の特徴です。日本へは江戸中期に滋養強壮薬として、また花、果実、鹿の子模様に見える樹皮を観賞するために庭園樹として導入されました。果実は甘味があり果実酒、ジャム、シロップなどにも利用されます。
 名前のサンシュユは中国名の山茱萸を音読みしたものです。宮崎県の民謡ひえつきぶしでうたわれる「庭のさんしゅうの木…」の「さんしゅう」はこのサンシュユではなく山椒(サンショ)が訛ったものだそうです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲サンシュユの花
▲サンシュユの花
▲サンシュユの果実

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