オオミズアオ(№479)

 チョウ目ヤママユガ科のガには大型で美しい仲間が多く含まれています。中でも日本のオオミズアオは成虫の開長80~120mmと大型で、前後翅ともに薄い水色で、4翅とも中央に円紋を持ち、後翅には尾状突起を持ちます。前翅前縁には褐色の直線模様が目立ち、触角は両歯の櫛状で世界的にも美しい蛾の一つとして知られています。
 ポケットモンスターに出てくるキャラクターの「モスノウ」はこのオオミズアオをモチーフに考えられたそうです。
 日本では北海道から九州まで全国の平地から高地に分布し、幼虫の食草はカエデ科(カエデ)、バラ科(アンズ、ウメ、サクラ、ナシ、リンゴ)、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科など広範囲の植物を食害します。また、幼虫は体に粗い毛を持ちますが刺すことはありません。食草の関係で都心部で発生することもありますが、発生数が少ないことから害虫視されることはほとんどありません。蛹で越冬し、成虫は春と夏の2回発生を繰り返します。ヤママユガ科の成虫に共通していることとして、口器が退化し一切餌を取りません。成虫の寿命も短く1週間から2週間程度でこの間に交尾、産卵して死にます。
 類似種にオナガミズアオがいますが、前翅前縁の色や、尾状突起の付き方、後翅円紋の形などから区別されます。
 (*画像をクリックすると拡大されます)
▲オオミズアオ腹側
▲オオミズアオ(逆光のため前後翅の重なり部が濃く見えます)

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