シイノトモシビタケ(№478)

 シイノトモシビタケ、何ともロマンティックな名前ですね。シイの木などに発生する、光るキノコです。
 昼光下で見ると何の変哲もない、茶色いキノコです。ラッシタケ科クヌギタケ属のキノコで、傘径1~2cm、柄長1~5cm淡褐色の可愛いキノコです。1951年八丈島で発見され、その後東京(伊豆諸島)、三重(熊野市)、和歌山(周参見)や高知、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、(兵庫)などでわずかにみられています。主にシイ(スダジイ)の腐朽部に発生しますが、ホルトノキ、ヤマザクラなどにもみられるそうです。7月~10月にみられますが梅雨期が最も多くなるようです。
 下の写真は兵庫県で撮影しましたが、鹿児島県から移植された古木についてきたもので、毎年発生していますが周囲に広がる気配はありません。発光の原理はホタルと同じく発光物質のルシフェリンが酵素ルシフェラーゼの働きで酸化されることで発光するようですがその目的は全く謎です。
 キノコですから、花粉媒介のために昆虫を呼ぶ必要はありません。光でムシを集めそれを食べるようなこともないようですし、ホタルのように雌雄間の交信の手段も考えられません。発生地ではこのキノコを食べるムシがいてその撃退手段にでも役に立っているのでしょうか。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲昼間のシイノトモシビタケ
▲夜間のシイノトモシビタケ

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