ユキノシタ(№476)

 初夏の頃、本州、四国、九州のやや湿った薄暗い場所に、地面を覆うように白い小さな花がたくさん咲くことがあります。ユキノシタ科ユキノシタ属ユキノシタの花です。
 丸い葉の葉脈部分は白い斑となり、裏面は暗赤色、全体に毛が目立ちます。15~30cmの花茎に円錐花序の形で多数の花をつけます。花は長さ1.5cm程度の大きい白色2弁と、長さ5mm程度の白色で赤い斑点と基部に黄色い班を持った3弁の計5枚の花弁を持ちますが、この赤い斑点模様は花弁ごとに異なります。花の後には黒色でとげのある種子ができますが、地際の葉腋から数本の匍匐枝を伸ばし、この先端に子苗を付けて栄養繁殖もします。
 別名イドグサは湿っぽい井戸の周りに植えられたことからつけられた名前、ミミダレグサは民間薬として耳垂れ治療に用いられたため、学名 Saxifraga stolonifera の stolonifera は匍匐枝の英名 stolon からつけられたものです。
 春の新葉は食用として利用され、薬用には耳垂れ、利尿、健胃、下痢止め、凍傷、火傷、風邪などに効くそうです。庭の日陰地にグランドカバー植物として利用することもありますし葉の斑入りを生かした園芸品種も見られます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲白い花をつけたユキノシタ
▲ユキノシタの葉(表:右、裏:左)
▲ユキノシタの花
▲匍匐枝

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