マイマイガ(№472)

 緑の美しい季節です。この緑を食い荒らし、ボロボロにしてしまうケムシたちの季節でもあります。ケムシの殆どはチョウ目幼虫で多くの種類が植物を食べています。食べる植物の種類が1種類のものを単食性、数種類のものを狭食性(少食性)、多数の種類にわたるものを多食性と分けるようですが、多食性の代表のようなケムシにマイマイガの幼虫がいます。
 マイマイガはドクガ科マイマイガ属の蛾で成虫は性的2型(メス、オスで形、色、模様、大きさなどが異なる)を持ちオスは20~50mmで茶褐色、メスは50~80mmで白色の蛾です。年1回の発生で、6月中旬~7月に羽化し、卵塊として生まれた卵で越冬し、晩春に孵化します。1令幼虫は毒針毛を持ちますがそれ以降は無毒です。よく糸を吐いてぶら下がり、風に乗って移動するためブランコケムシとも呼ばれます。頭部は長円形で縦長の黒斑が目玉のように見えます。背面には2列の瘤があり、前方5対は青、後方6対は赤となることが多いようです。植物なら何でも食べるといっても過言ではないほどで森林害虫として恐れられています。
 卵はあらゆる場所に産卵され、植物はもちろん建物の壁、車、船などにも産まれ、車や船とともに広く拡散するようでコスモポリタン種となっています。10年に1度大発生するといわれますが、100年に10回程度大発生してきたというのが正確なようです。関西では1971年京都、滋賀、和歌山、1993年大阪府能勢、2013年大阪府生駒市、2014年滋賀県で大発生が記録されています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲マイマイガ中令幼虫
▲食害中の幼虫
▲建物の壁に産まれた卵塊

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