イズセンリョウ(№461)

 冬の山道で小さな白い果実をつけた低木を見かけました。サクラソウ科イズセンリョウ属のイズセンリョウです。
 イズセンリョウは常緑低木で、高さ1mぐらいになりますが、枝は分枝しないため長くなると枝垂れるようになります。雌雄異株で、冬に蕾をつけ、4~6月に5mm程度で筒状の目だたない花を開きます。果実は秋から冬に黄白色に熟します。雌株では果実と蕾を同時に付けているのが見られます。厳冬期に白色の果実を付けるため、庭木として栽培されることもありますが枝ぶりがだらしなくあまり好まれないようです。茎には多くの皮目が見られます。
 よほどまずいのか、鹿が忌避して食べないため奈良春日山ではナギなどと共に群落をつくることがあります。しかし最近、奈良では鹿のエサが不足し今まで忌避していたイズセンリョウにも鹿による食害が見られるようになりました。
 関東以南の湿った林床に多く、中国では「杜茎山」として葉や根を風邪薬に使うようです。伊豆の伊豆山神社に多くみられ、センリョウに似るところからイズセンリョウと呼ばれるようになりました。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲イズセンリョウ群落(雄株)
▲イズセンリョウ(雌株) 蕾(左側)と果実(右側)
▲果実
▲茎(多数の皮目が見られる)

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