ヒゲコメツキ(№440)

 夜間、部屋の網戸に昆虫たちが集まる季節となりました。その中に、大きなコメツキムシがいました。
 甲虫目コメツキムシ科のヒゲコメツキ(コメツキムシの場合、最後のムシは省略されることが多いです)で、体長21mm~30mmの大型のコメツキです。全身光沢のある赤褐色で、黄白色の細かい紋があります。名前のいわれは、オスの触角が立派な櫛状になっているためですが、今回登場するのはメスで通常の鋸歯状の触角をしています。成虫は、樹上や草上で生活し、樹液や蜜を食べていますが、幼虫は土中で生活を送り小動物を食べているようです。コメツキの仲間の幼虫には土中で植物の根を食害する仲間(ハリガネムシと呼ばれる)がいますがヒゲコメツキの幼虫は動物食のようです。
 コメツキムシの成虫を仰向けに置くと、体をそらせ、パチッという音とともに起き上がります。何度やっても同じように行動するため、この動きが米をつくのに似ているところからコメツキムシと呼ばれます。ただ、和名でコメツキムシと呼ばれる種は存在せず、普通は〇〇コメツキと呼ばれます。
 英名ではClick Beetleと呼ばれ、やはり音を出して飛び上がる甲虫と言われています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ヒゲコメツキ雌成虫
▲ひっくり返すと反り返り、反動で起き上がる。

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