ウラジロ(№439)

 シダ植物の中でも、最も一般に広く知られているのは常緑のシダで春に新芽を伸ばすウラジロでしょう。ウラジロは関東以南のやや乾燥した地域に群生しますが、栽培は困難といわれています。
 通常、維管束植物の分裂組織は茎の先端と根の先端に存在します。ところがウラジロは葉の先端(先端2羽片の付け根)にも分裂組織があり、毎年古い葉の先端から新芽を出し2枚の葉を開きます。日本では毎年新葉を開くため3~4段(年)にもなるものもあり、これが全体で1枚の葉に当たります。茎は地下茎で、所々から地上部に葉を出します。このような伸び方をするものは他にシダの仲間ではカニクサがあります。熱帯地方では何段にも成長し10mを超えることもあり、他の木にもたれかかり、まるでツル植物の様相を呈することがあるそうですが、これも1枚の葉ということになります。ウラジロの羽片の裏は白く、ウラジロの名前の由来となっています。
 1対の羽片(2枚の葉)を切り取りグライダーとして遊んだり、硬い葉柄を利用して籠を編んだり、箸に使うことも出来ます。
 他に縁起物植物として正月の飾りに利用されますが、次のような謂れがあるとされています。
1)裏が白く、心が潔白、清潔を意味する。
2)毎年葉の先端から次の葉が出ることから代々つながるで縁起がよい
3)羽片がシダレルので「齢垂る」=長寿につながる。
4)2葉(夫婦)ともども白髪(裏白)まで長生きにつながる。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲ウラジロ(毎年2枚の葉の間から新葉が伸びる)
▲ウラジロ(5年目に入る1枚の葉)

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