アカガエル(№433)

 3月初旬、山間の水を張った水田や、池沼でオタマジャクシが見られることがあります。これは、2月に産卵されたカエルの卵が孵化し、オタマジャクシになったものです。2月といえばまだ厳寒期、このアワテンボウのカエルはアカガエルの仲間で、山麓ではヤマアカガエルが、平地ではニホンアカガエルが多いそうですが、これらは混生する場合もあります。最近、水田の耕地整理が進められ平地の水田は冬季乾燥状態が維持されるようになったため、ニホンアカガエルの生息場所が減少しているとも言われています。
 この2種のアカガエルはカエルの中でも最も早い産卵期を迎えますが、産卵を終えたカエルは、餌となる小昆虫などもまだ充分に活動していないこともあり、再び春まで冬眠に入ってしまいます。卵から孵った幼体(オタマジャクシ)は、最初は主として植物質の餌を食べて成長しますが、その成長速度は遅く、夏ごろまでかかって変態し成体になります。餌も、次第に動物質のものをとるようになり成体は昆虫やミミズなど完全に動物食となります。長期間オタマジャクシで過ごすため、捕食される危険性や乾燥による死亡など成体への道のりはかなり厳しいようです。
 なお、ニホンアカガエルの成体は背中側から見える黄色の2本の線がほぼ直線ですが、ヤマアカガエルは、目の後ろで山形に下へ曲がる点で区別できます。また、ヤマアカガエルによく似たタゴガエルという種類もいますがタゴガエルは伏流水にしか産卵せず、産卵期も4~5月と遅い時期になるため、2~3月に池や水田で見られる卵塊、オタマジャクシは先の2種のいずれかになります。 
(*画像をクリックすると拡大されます)
 
 
◀アカガエルの卵塊とオタマジャクシ
 
 

                         homeへ

 


ページトップへ