スズメノカタビラ(№427)

 日本芝は、冬の期間地上部が枯れ一面褐色となります。2月になると枯れた芝生の間から緑色の芝のように見えるイネ科の草が目立つようになります。これは芝生の冬の雑草として最も嫌われるスズメノカタビラであることが多いです。
 スズメノカタビラは、越年生1年草で、秋に発芽し、冬の間生育を続け春から初夏に開花結実した植物体はやがて枯れ、種子で夏の間休眠する生活環を持っていました。しかし最近はこれが多年草化し、
匍匐茎を出し、その節から根を出した若い個体が夏にも開花、結実しながら横に広がり、年中開花し休眠しない固体群が見られるようになりました。
 スズメノカタビラが芝地で問題になる要因として、花をつけ易く草丈5cm程度でも開花しますし、耐陰性、耐湿性、耐寒性が芝生以上に優れ、芝生の生育に不適な日陰、過湿地等では特に問題になります。田植え前の水田では一面に生えそろったスズメノカタビラを見ることもあります。
 スズメノカタビラの名前の由来はよく分かりませんが、花をスズメガ着る帷子(カタビラ、一重の着物)に似ているとしたのでしょうか。
 防除には土壌を酸性化させないこと、排水を良くすること、チッソ過多にしないことなどの耕種的方法がありますが除草剤の使用も必要です。芝地でのサッチの除去(節を含む切断茎から発根することがある)も役に立つようです。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲冬季芝生の中で目立つスズメノカタビラ
▲スズメノカタビラの大株
▲水田一面に広がったスズメノカタビラ
▲栄養繁殖(矢印)しているスズメノカタビラ
▲スズメノカタビラの花

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