スミレモ(№429)

 砂防ダム堰堤や水滴が滴る岩肌が時々オレンジ色に見えることがあります。オレンジ色のコケ?いえいえ、これは藻類の一種でスミレモと呼ばれています。
 藻類といえば海産のコンブ、ワカメ、テングサ等の海草を想像しますがアオコの原因になるのも藻類で光合成をする生物でコケ、シダ、種子植物に入らないものの総称です。中でもスミレモは海産でも、淡水産でもない気生藻類と呼ばれる仲間で陸上で生息する藻類の1種とされています。このスミレモも複数種が存在するようです。
 オレンジ色に見えるのはカロチノイドの1種、ヘマトクロムという色素を含むためでこの色素で水中より強い紫外線から体を守っているのでしょう。水中生活から陸上生活へのカギを握っている生き物かもしれませんね。
 スミレモという和名の謂れは?と疑問に思い、調べてみたところ「スミレのにおいがする」とありました。しかしいくら匂ってみても湿っぽい土のにおいだけでした。培養すればスミレのにおいがするとの情報もありますが・・・。ちなみに英名は rock violet algae で「岩上のスミレ藻」といったところでしょうか。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲砂防ダムに生えるスミレモ
▲古木に生えるスミレモ
▲枝先にも生えるスミレモ
▲近づくとフサフサした藻に見えますね

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