ネグロマグソコガネ(№428)

 関西の観光地の中でも奈良公園は観光資源としての神鹿が有名です。現在1360頭が生息しているそうです。このシカたちは毎日合計約1トンの糞をします。この大量の糞の始末は糞虫と呼ばれるコガネムシの仲間が餌として利用し片付けてくれています。―芝生―(餌として)―シカ―糞―(餌として)―糞虫の働き―(肥料として)―芝生―という、見事なサイクルが繰り返されているのですね。
 しかし、冬の寒い時期に糞虫は活動しているのでしょうか?2月に奈良公園で鹿の糞をひっくり返してみました。そこには2mmに満たない小さな褐色の甲虫が、糞の中に潜り込んでいました。ネグロマグソコガネといい、冬季間奈良でよく見られるマグソコガネの仲間でした。
 1時間ばかり探しましたが、小さなコガネムシが数匹見つかっただけでした。コガネムシは春と秋に多数発生するようで、特に春秋には体長1、5cm以上のオオセンチコガネが多数発生し冬に食べ残されたシカ糞も殆ど食べ尽くされるのでしょうか。既出のオオセンチコガネは赤銅色ですが奈良のオオセンチコガネは瑠璃色をしており非常にきれいでルリセンチコガネとも呼ばれます。春に奈良を訪ねれば低空飛行で糞を探すルリセンチコガネを見ることができます。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲鹿糞の裏、中央穴の中に潜っています
▲ネグロマグソコガネ成虫

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