ショウジョウバカマ(№424)

 早春の山路に入ると、半日陰地で湿っぽい傾斜地にショウジョウバカマが花をつけます。葉は根元からロゼット状に広がり、その中央から1本の花茎を10~20cm伸ばし、その先に淡紅色の花を数個かためてつけます。色は変化が多く濃紅色から紫まで、時には白色のものも見られます。花の後、花被片はそのまま残り、花茎も40~50cmまで成長するため初夏には緑色の花をつけたような状態になります。
 名前のいわれは花が赤いところから、空想上の動物であるショウジョウ(顔と髪の毛が赤い)を冠し、根生葉が重なってでる様子からハカマとされたそうです。
 春の花茎の横から新株の根生葉がでるため、夏以降に見ると花茎が横から伸びているように見えることがありますがそれは旧株の花茎が残っているためで新株ではやはり翌春に根生葉の中心から新花茎が伸びだします。類似種にノギランがありますが、ノギランでは新花茎は根生葉の間から出ます。
 秋には種子が出来ますが、非常に微小で貯蔵栄養が少ないのか発芽率もよくありません。それを補うためでしょうか、土壌と接している根生葉の中肋部(葉の先端部が多いようです)から不定芽を出し栄養繁殖もします。春以降は他の雑草等が多いため目立ちませんが、冬季に株の周囲を丁寧に調べると結構沢山見つかることがあります。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲越冬中のショウジョウバカマ(中央に花芽が見える)
▲2時の方向の葉先に注目!
▲画像2の葉先を拡大(不定芽が見える)
▲不定芽(葉の中肋から出る)

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