ムネアカオオアリ(№405)

 菩提樹の木に花が咲く頃、葉を数枚綴りあわせた塊を見つけました。ケムシかクモの巣かなと思いながら葉を1枚めくると中から大きなアリが飛び出してきました。しかも何かを探したり逃げたりせずやたらと攻撃を仕掛け噛みついてきます。
 このアリはムネアカオオアリといいハチ目アリ科で体長8~12mm(働きアリ)の大型アリで、胸部と腹の前端が赤で他は黒く、巣は土の中ではなく主として朽木の中に作ります。1コロニー数百から千匹程度でアブラムシから甘露を集めます。そのためアブラムシをテントウムシやアブなどの天敵から守る行動をとり外敵を攻撃します。
 菩提樹の葉を更に広げると、中にびっしりとアブラムシが見られ、それを守るかのようにムネアカオオアリが十数匹でアブラムシを守っているのが見られました。如何にもアリが作った牧場の様で「アリマキ」と呼ばれる所以です。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲綴られた菩提樹の葉
▲中を覗くとムネアカオオアリとアブラムシ

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