アカメガシワ(№400)

 木々が新葉を開く頃、赤い新葉を開き一際目立つ木があります。アカメガシワといって、空き地や、道路の舗装の隙間、石垣など手入れの行き届かない場所をはじめ新規開発された場所などに生えるためパイオニア植物の代表とされています。新芽が赤く、皿の代用として使える大きな葉をつけた植物の呼び名であるカシワを付けてアカメガシワと呼ばれたようです。
 樹高15mくらいになる落葉高木で本州以南から東南アジアに分布する亜熱帯~暖帯性植物です。雌雄異株で7月頃開花し初秋に実を結びますが、種子は山火事や道路・石垣のコンクリートの隙間などで高温に晒されると発芽が促進されます。そのため山火事直後や開発直後の土地に最初に生育するためパイオニア植物と呼ばれます。葉は互生しますが展葉期に新芽の先端から見下ろすと、下の葉ほど大きく広がり上の葉の陰に入らないように生育しているのがよくわかります。同時に新しい葉は赤いのですが、大きくなるにしたがって徐々に緑に変わっていくのが見られます。これは葉についている星状毛が赤いためで、展葉初期の葉はこの赤い毛に覆われているため葉が赤く見えますが、展葉が進み毛の密度が下がるとともに星状毛が脱落することで地色の緑に変わっていくようです。試しに赤い葉をこすってみると、地色の緑が出てきます。
 この木の葉にはアリがよくみられます。これは葉の表面基部に1対の花外蜜腺があり、ここから出てくる蜜を舐めにアリが集まるからです。アリを集めることでケムシなどの害虫の食害から葉を守ることが出来るといわれています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲アカメガシワの高木
▲新葉の開き方(下ほど大きい)
▲赤い星状毛で赤く見える新葉
▲赤い毛を削ってみた
▲葉の基部の花外蜜腺(2個あり、アリが吸蜜中)

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