グンバイムシ(№8)

 つつじの花が満開になるころ、葉の表面がかすり状に変色することがあります。その様な葉の裏を見ると、写真のような、相撲の行司が持つ軍配の形をした小さな虫が見られます。これも昆虫で、その名もグンバイムシと呼ばれます。カメムシの仲間でツツジに寄生するツツジグンバイムシ、菊の仲間に寄生するキクグンバイムシなどがいます。この写真はヒマワリの苗に寄生していたものでキクグンバイムシと思っていましたが、前翅周縁部に特徴的な棘が列生していることや前翅の模様からアワダチソウグンバイムシのようです。
 アワダチソウグンバイムシは、平成11年、西宮市で発見された外来種で、雑草のセイタカアワダチソウ、ヨモギ、オオアレチノギクなどに寄生しますが、栽培植物のキク、ヒマワリ、サツマイモなども加害する害虫となっています。
(*写真をクリックすると拡大されます)
◀グンバイムシ成虫


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