ケラ(№12)

 「オケラ何故なくあんよが寒い・・・」、「ミミズだって、オケラだって・・・」と歌にも歌われ親しみがあるように思われますが、意外に実物を知っている人は少ないようです。
 完全に土中生活をしていますが、その翅は長くよく飛びます。灯火に来ることもあります。雄はよく鳴きます。雌も鳴きますが雄ほどではありません。この鳴き声は、昔はミミズの声と思われていました。
 体は全体が筒型で、前脚はスコップのようになり、体全体に微毛が生えています。これらの特徴はモグラも同じで生活環境が似通っているため、同じ方向に進化したもので、このような例を収斂(しゅうれん)進化といいます。
 ケラは「虫ケラ」(雑多な虫)、「おケラ」(一文無し)、「ケラ芸」(泳ぐ、走る、跳ねる、飛ぶ、鳴く、掘ると何でも出来るが、全て二流)など、いいたとえが無いのは何故でしょう。
▲ケラ
▲ケラの前脚


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