クリオオアブラムシ(№24)

 初冬、ウバメガシを剪定していると枝に真っ黒な大きいアブラムシが見られました。これはクリオオアブラムシといいます。クリ、クヌギ、コナラ、ウバメガシなどブナ科の樹木によく見られます。大型で体長4mmほどもあります。この季節には集団で寄生し、枝の一部が黒く見えることもあります。よく見ると、子虫を産んでいるメス成虫を見ることも出来るでしょう。また秋には翅の有るオスも見られ、交尾したメス成虫は越冬用の卵を産み、この卵からは翌年4月ごろにメス幼虫が孵化し、その後秋までメスのみで増え続けます(単為生殖)。
 大きくて真っ黒な魂に見える割には被害は少なく、苗木以外では甘露に発生するスス病以外にはほとんど実害はありません。
◀クリオオアブラムシ


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