キンギョソウ(№26)

 今年は暖かいせいかキンギョソウがまだ咲いています。比較的寒さに強い花ですが今年は正月すぎても元気です。この花の花弁は、キンギョソウというだけあってリュウキン(金魚の1種)の尻尾にそっくりですね。
 ところで、雌しべや雄しべはどこにあるのでしょうか。一見したところ見当たりませんが金魚の尻尾のような花弁を下に引いてみてください。大きな口を開けたように中が見え、上側に1本の雌しべと4本の雄しべが見えます。そして、雌しべ、雄しべと逆の花弁、つまり下側には2筋の光った部分がありますがこれは蜜です。花弁をこじ開け、蜜を食べにきた昆虫は、背中に花粉をつけ受粉させることになるのでしょう。
 ハナバチが花弁の中に頭を突っ込んだ様子はまるで竜に噛み付かれたような形になるのでキンギョソウを英語でSnap Dragon(かみつき竜)と呼ぶようです。
 ところで1月の寒い時期に訪ねてくる昆虫はいるのでしょうか。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲キンギョソウの花
▲黄色い花弁を下へめくったところ


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