キチョウ(№31)

 立春も過ぎた2月15日、和泉試験地は冬に逆戻りし雪が降りました。小雪の降る中、地表近くの枯れ草にしがみついた、小さなキチョウを見つけました。土もコチコチに凍りつくような寒さの中、木枯らしに吹き飛ばされまいと枯れ草に必死にしがみついていました。
 チョウはその種類ごとに、卵、幼虫、蛹(サナギ)、成虫のどの時期で冬を越すかがほぼ決まっています。キチョウは成虫で冬を越します。テングチョウやタテハの仲間にも成虫で冬を越すものがいますが、普通は、もっと風の当たらない、茂みの中などでじっとしています。このキチョウは暖かい日に寝ぼけて出てきたが急に寒くなってしまって動けなくなったのでしょうか。寒風にさらされ、無事に春までがんばれるのでしょうか。

 指先も寒さでかじかみ、ピントも合わせられずボケてしまいました。

 (注:関西で見られるキチョウは現在キタキチョウとよばれるようになりました。)
(*写真をクリックすると拡大されます)


◀成虫で冬を越すキタキチョウ


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