ナミアゲハ(№43)

 よくご存知のアゲハチョウです。成虫はカミナリチョウとも言われ誰でもよく知っているチョウです。ではその卵や幼虫、蛹は?
 卵はミカンの仲間の新葉に1粒ずつ生まれます。直径約1mmの球形をしています。この卵から黒褐色の幼虫が生まれます。脱皮を重ねるにつれ白い帯状部が目立つようになります。この幼虫は鳥の糞に似せて、捕食を免れようとしているのでしょう。しかし、終令幼虫(4回脱皮した5令幼虫)になると体長が4cmにもなり鳥の糞にしては大きすぎます。そこで、5令幼虫はミカンの葉の色に似せて緑色に変わります。保護色といいます。おまけに、胸に目玉模様をつけ鳥を驚かそうとしているのでしょうか。終令幼虫から蛹になりますが蛹の色には2種類あります。ざらざらな面で蛹になると褐色に、つるつるな面で蛹になると緑色になるようです。蛹は夏であれば10日ほどで成虫になります。
 このように、卵ー幼虫ー蛹ー成虫と変わることを変態(完全変態)といいます。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲ナミアゲハの卵
▲若令幼虫
▲終令幼虫
▲蛹
▲ナミアゲハの成虫


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