クマバチ(№49)

 本社花壇のサルビア・ギャランティカ(俗称メドーセージ)を多くの昆虫が訪問し、吸蜜と花粉集めにいそしんでいます。中には大型のハチであるクマバチも盛んにやってきます。
 サルビアの仲間は、その蜜を花の奥のほうに分泌しており、花の奥にもぐりこむか、よほど長い口を持った昆虫でないと密にありつけません。しかしクマバチは体が大きすぎて、花にもぐりこむ事はできません。しかも短い口しか持っていないこの虫はどうして蜜を吸うのでしょうか。
 クマバチは花にやってくると、口を花の付け根に押し付けるように馬乗りになります。しばらくすると次の花に移ります。クマバチがごそごそやっていた花の付け根の筒状になった花びらに裂け目が出来ています。どうやらクマバチはそこから蜜を吸っているようです。花びらを破り、蜜だけ頂戴し、花粉媒介をしない(盗蜜)ちゃっかり屋なんですね。
(*写真をクリックすると拡大されます)
◀盗蜜中のクマバチ


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