シナサワグルミ(№65)

 堺市内の公園の一部にシナサワグルミの木が植えられています。これらの落葉樹は、秋になると葉(正確には葉の付いている柄=葉柄)とえだのあいだに離層と呼ばれる部分が出来て落葉の準備を始めます。葉と枝の間には、水や養分の通路として維管束と呼ばれるパイプが通っています。この維管束も離層部分で閉鎖されますが、その痕跡が残ります。
 左上の写真はシナサワグルミの葉が落ちた跡(葉痕=離層の出来た部分)です。葉柄の痕跡が顔の輪郭で、維管束の跡(維管束痕)が2個の目と鼻のような形に見えますね。
 写真の右上はシナサワグルミの若い枝の葉痕で子猫に似ていませんか。下はオニグルミの葉痕です。こちらは羊に見えませんか。
冬、葉を落とした木の葉痕を見て歩くのも楽しいものですよ。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲シナサワグルミ葉痕
▲シナサワグルミ若枝葉痕
▲オニグルミ葉痕


ページトップへ