トビモンオオエダシャク(№67)

 真冬の2月15日夜、堺市泉ヶ丘の照明灯に蛾の成虫がやってきました。
 この成虫は、通常3月中旬から4月上旬に羽化発生する蛾で、蛾に興味のある人たちは、この蛾が発生すると春到来と感じるようです。菜の花に戯れるチョウのように一般の人に広く人気があるわけではありませんが・・・。ちなみにオスは灯火に集まりますが、メスは集まりません。
 2月18日には大阪府大のキャンパスでも見つかったようです。2月14、15日が春のような暖かさであったため早々と出てきたようです。
 幼虫はリンゴ、ナシ、クリ、チャ、ミズナラ、コナラ、ヒサカキ、クヌギ、サクラ、ミズキ、ツバキ、カエデなど多くの植物を食害する黒褐色のシャクトリムシで、外見は木の枝そっくりです。時に大発生し問題になることもあります。
面白いことに、幼虫は食べている植物のにおいを出しアリからの食害を防いでいるらしいのです。

◀トビモンオオエダシャク成虫


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