コガタスズメバチ(№70)

 以前(№19、07-11)で、ニホンミツバチがスズメバチに襲われ全滅した件について紹介しましたが、今回はコガタスズメバチのアパートを紹介しましょう。
 コガタスズメバチは、越冬したメス成虫1匹で4月頃から巣作り、産卵、子育てをし、働き蜂が増えると産卵に専念するようになります。秋口まで、巣をどんどん大きくしながら増殖しますが、寒気の訪れとともに働き蜂や、交尾を終えたオス蜂は死んでしまい、メスだけが風の当たらない場所で越冬します。したがって冬のスズメバチの巣は空き家となっていて、再利用される事はありません。
 3月、空き家となった巣を見つけましたので、外の壁を切り取ってみました。中は写真のように3階建てのアパートになっていました。
 春以降、新しい巣が作られますが、コガタスズメバチはハチの中でも最大、最強毒の持ち主で性格は獰猛です。特に一度さされると人の体内に抗体が出来、アナフィラキシーショック(一種の抗原抗体反応)で死亡事故に繋がることがありますので、絶対に巣の中を中を覗いたりしないようにご注意ください。
(*写真をクリックすると拡大されます)

▲コガタスズメバチの巣
▲コガタスズメバチの巣の外壁をはずした状態