トゲヂシャ(№369)

 道路際や石垣の隙間などに、アキノノゲシに似たキク科の雑草が見られます。草丈1~2mで、アキノノゲシに似ていますが、大きな違いは葉が茎から出てすぐに90度捻じれ、垂直になることです。通常、植物は太陽の光をいっぱいに受けることが出来るように葉を水平に広げるものですが、この植物は葉を垂直にしています。従って、少し離れていてもそれとわかることが多い植物です。別名アレチヂシャとも言われます。
 ヨーロッパ原産で、6,70年も前に北海道へ侵入したことが知られています。1年草で草丈1~2mにもなります。畑地や雑草地の中で育つことは少なく、荒地、道路際、石垣の隙間などにぽつんと育つことが多く目立ちます。
 葉の中肋にはトゲが並んでいるためトゲヂシャと呼ばれます。葉縁には鋸歯がありますが、鋸歯のないものは変種でマルバトゲヂシャと呼ばれます。花は舌状花のみで構成されています。
(*画像をクリックすると拡大されます)
▲石垣に生えるトゲヂシャ
▲葉が垂直に開く


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