キョウチクトウ花(№83)

 うだるような暑さの中、車の排気ガスにもめげず赤、ピンク、白の花を咲かせているのはキョウチクトウです。茎は細長く竹のようで、葉は笹に似て細長く、花が桃に似るところからキョウチクトウ(夾竹桃)と呼ばれます。気孔は葉の裏のくぼみにあり、毛で覆われています。この毛のおかげで乾燥や排ガスにも強いのかもしれません。花粉は少なく雌しべの柱頭は雄しべの内側に硬く合着しています。香りは強いが、このような花の構造のためか適合する花粉媒介昆虫はいないらしく、めったに結実しません。
 全草有毒で、青酸カリ以上の猛毒物質オレアンドリンを含みます。枝がまっすぐなため、箸や焼き鳥の串に使って死亡した例もあるためご用心。
▲花弁を下げても雌しべは見えません
▲花弁を除去しても雌しべは見えません
▲雄しべを除去すると雌しべが見えました


ページトップへ