ヒロヘリアオイラガ(№84)

 6~7月にかけて、庭木の手入れをしていて激し痛みを感じることがあります。葉の裏に写真のような虫がいる場合はイラガに刺された事がわかります。
 このヒロヘリアオイラガは南方系の害虫で、1960年代以降日本へ侵入し、関東以南に広がっています。日本にはもともとアオイラガと呼ばれるイラガがいますが、背中の中央の模様と体の前方にある橙色の一対のトゲがヒロヘリアオイラガの特徴です。まゆも太い幹に作り褐色・扁平です。この若令幼虫(孵化後日の浅い若い幼虫)は、そのトゲが飛び出したような姿をしています(写真左)が、終礼幼虫(写真右)は丸みを帯びて見えます。しかし、その毒性は丸くなく、刺されると強い痛みを感じます。ただ、チャドクガなどのようにかゆみが続くような事は無く、比較的早く痛みは治まります。
 イラがのトゲは幼虫が死ぬと、刺も柔らかくなり刺されなくなります。
(*写真をクリックすると拡大されます)
▲ヒロヘリアオイラガ若中令幼虫
▲ヒロヘリアオイラガ終令幼虫


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