2018年1月(January)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
七十二候によると、今年は1月5日は芹乃栄(せりすなわちさかう)でセリが育つ時期、1月10日は水泉動(すいせんうごく)で凍った泉が動き出す頃とされています。実際はまだまだ寒い時期なので、ちょっと期待を込めて季節の先取りをしているのかもしれませんね
スイセン(ヒガンバナ科)
写真は「ペーパーホワイト」です。二ホンスイセンと同じフサザキスイセンで分類的には原種タゼッタの仲間です。地中海沿岸が原産で、室町時代以前に中国から渡来しました。ニホンスイセンの特徴は中央の黄色いことですが、このペーパーホワイトは副花冠が白色なので、清楚な雰囲気です。高さは20~30センチほどになります。開花時期は12月~2月頃で、ニホンズイセンに先駆けて咲く、寒咲きのスイセンです。ただ、二ホンスイセンの香りは好きでもこの花の香りを好まない人も多いです。
 イソギク(キク科)
日本原産で千葉から静岡の海岸線、伊豆諸島などに分布する野菊の一種です。磯に自生するのでこの名前があります。庭が寂しくなりがちな秋~冬に明るい色彩の花を咲かせます。舌状花(目立つ花びら)の無い筒状花だけですが明るい黄色なので目立ちます。葉裏は白毛が密生していて真っ白に見え、葉表の縁まであるので、葉がゆるい波形にギザギザと白く縁取られているように見えます。毛が多いのは乾燥しやすい海岸崖地に適応したのでしょう。四国の太平洋沿岸等に分布するシオギク(潮菊)と似ています。
ビバーナム(スイカズラ科)
東アジア、南ヨーロッパ原産。常緑なので常緑ガマズミ(ガマズミは落葉樹)、またセイヨウガマズミ、西洋テマリカンボクなどの別名もあります。春に白や淡いピンク色の小さな花が集まって咲きます。実は初めは赤色、熟すと光沢のある美しい青色になります。とても丈夫な種類で、管理次第ではコンパクトにまとまり、日照不足にも強いので、都会の狭い庭や北側の庭にも植えられる花木です。今月は早く咲いた花と残っていた実が同時に見られました。
ツバキ(ツバキ科)
 日本(本州~九州)、台湾、朝鮮半島 原産の常緑中高木です。厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」と葉の美しさが名前の由来です。和名としてのツバキは野生種のCamellia japonicaのことですが、一般的に本種を交配親にもつ園芸品種も単にツバキとして扱われることもあります。さらにツバキ属全体を指してツバキと呼ばれることもあるため、間違いを避けるため、ヤブツバキと呼ぶこともあります。一重咲き、八重咲き、大輪~小輪の多くの改良、交雑品種が出回っています。
コプロスマ(アカネ科) 
ニュージーランド原産の常緑低木です。オーストラリアやカリフォルニアなどの暖地では、日本のマサキと同様な扱いで、庭木に用いられたり、刈り込みに強いので垣根として用いられたりしています。多くの園芸品種があり、基本は丸葉で濃緑の葉色ですが、白覆輪、黄覆輪、黄中斑、黄白細点斑や細葉のものがあります。写真のコプロスマ・コーヒーは、小さくて丸い葉が、夏は緑色、寒くなると赤茶色、最も寒い時期にはコーヒー色に変化します。 日当たりのよい場所で育てると徒長せず葉色が鮮やかになります。
 様々なガーデニング  
 皆様、明けましておめでとうございます。
今年も「今月の花」をよろしくお願い致します。
今年も身近な自然や植物について、ちょっとした思いや気づきを、お届けできればと思っています。
今回は、あまりお正月に関係ない内容です。年末にオーストラリアに行った時の話です。
この「今月の花」にも、何度か書いておりますが、私の娘はオーストラリアで働いております。今回の滞在中、ひょんな事から、娘の同僚たちと共に、その御実家にお邪魔することになってしまいました。
高いビルが林立する都市部から、車で一時間ほど走ると、なだらかな草原に疎らにユーカリ―が生える広々とした景色に変わります。
そこで私たちを迎えてくれたのは、(国は全く違うのですが)まるでモンゴメリの小説に出てくるような家や光景でした。
広い庭では、キイチゴがいっぱいに実をつけ、様々な初夏の花が咲き、ブドウやフジが棚にまだ若い葉を広げて、色々なハーブが香っていました。
人懐っこい犬が二匹「かまって!」「かまって!」という感じで、交互に棒切れをくわえて、かけ寄ってきます。
実は、私は英語があまり得意ではありません。(というより、ほとんど話せません。)
何とか会話しなくてはいけないので、ひたすら「ナスタチウム」「アガパンサス」「ラベンダー」「ローズマリー」「カンパニュラ」等と、庭に咲いている花を見つけると、その名前を叫んでおりました。(これしかできませんでしたので・・・)これで何とか、私の誠意と植物が好きな気持ちは、分かって貰えたと、信じる事にしました。
「この広い庭を、ご夫婦二人で管理するのはものすごく大変ではないのかな?」と思ったのですが、そうでもないようです。
自動潅水を設置して、地下水をくみ上げて水やりがされるので、ほとんど手間はかからないないようです。
雑草もほとんど生えないし、虫も来ないので、薬は一度も撒いたことはないそうです。
私の、「日本では気を付けないと植物がすぐに虫にやられてしまう話」、「夏場は蚊対策で、完全防備でガーデニングをする話」を(通訳してもらってですが・・)興味深く聞いてもらえました。
似たような植物を育てていても、ガーデニングの内容は、気候風土によって随分違うのですね。
瑞穂の国といわれる日本は、豊かな水としっとりとした空気が多くの恵みをもたらしてきました。
でも、あまり手をかけなくても植物がのびのびと育つ広い庭を見ていると、広大な国土と湿気の少ない気候を持つオーストラリアが、ちょっとだけ羨ましくなりました。
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