今年は穏やかな晩秋・初冬だったため、紅葉がたっぷりと楽しめましたが、いよいよ本格的な冬がやってきます。
木々は色んな物を削ぎ落としたすっきりとした姿になっています。
田は、すべて刈り取られて、ずっと遠くまで広がっています。
そんな道を、冷たい風を受けながら歩くと、とても清々しい気持ちになります。
どんどん削ぎ落されていく自然を見ていると、あと一か月程でやってくる新しい年の為に、家を清々しくしたくなってきました。
少し「大掃除」について調べてみました。
大掃除のルーツは煤払いだったそうです。
昔は家の中に囲炉裏やかまどがあり、煤だらけになるので、煤を払うことが重要だったのです。
また、日本にはハレとケという考え方があります。
ハレは正月や祭りのような非日常、ケは仕事や普段の生活などの日常をさします。
ケの日常で枯れた気(ケガレ)を、ハレの非日常で晴れさせるのです。
ハレの中でも、お正月というのは最も重要で、魂を更新する(パワーチャージする)重要な日とされてきました。
この大切な日のために、けじめをつける必要があるのです。
掃除をする事で、様々な穢れた物、煩わしい物を追い払い、魂を更新できるのです。
もしかしたら、いつの間にか背負い込んでしまったしがらみ、義理、思い込み、虚栄心なども、追い払えるかもしれませんね。
そう考えれば、ついつい先延ばしにしたくなる大掃除も、気持ちよく進める事ができそうな気がします。
あ |