緑道の樹木更新工事(No.90)


2021年3月31日

Sです

昨年末に受注しました「栂緑道樹木更新工事」を年明けより着工して、先般無事に工事を終えました!

工事内容は、堺市南区内にある光明池・泉が丘・栂と3つある緑道のうち、「栂緑道」に植わっている倒木の恐れのある危険樹の伐採や一部伐根、また過密な樹木の間伐などの作業となります。
特に桜並木としても有名なこの栂緑道には、多くのソメイヨシノが植わっていますが、その寿命(60年)が近づいているため、花が咲かずに木が枯れる「てんぐ巣病」にかかりやすくなると言われています。そこで伐採が必要なソメイヨシノを更新するため、伐採して空いた空間に新たに「てんぐ巣病」にかかりにくいジンダイアケボノというソメイヨシノの後継品種の桜の木を32本植えました。さらに今回は桜だけでなくケヤキの更新工事も行い、新たに5本のケヤキも植えました。

高木の伐採作業       高所作業車による伐採

ちなみに日本全国の桜はソメイヨシノが代表的ですが、現在多くのソメイヨシノが寿命を迎え始め、ジンダイアケボノに植え替える自治体も増えてきているようです。
ジンダイアケボノは、花びらの形も開花時期もソメイヨシノと同じで、若干花の色はやや紅色が濃いですが、桜色に近いので(ソメイヨシノより)きれいという人もいます。

重機による作業      ジンダイアケボノの植付

今回の工事場所である栂緑道は、付近に小学校・中学校・高校・保育所があり、また駅へとつながる歩道と自転車道を備えているため通学・通勤・散歩等で子供や多くの附近の住民が利用するため、当然ですが作業にあたっては特に慎重に行いました。
さらに幹周が1m前後の高木などは伐根する場合重機も必要ですし、木の高さもかなりあるため高所作業車も入れてましたので、歩行者等の安全を確保するためガードマンの誘導にはより一層の注意を払いました!
さらに伐採190本、伐根33本といった具合に、かなりの量の太い幹や根株などの撤去処分もあり、これらを搬出する車両の通行にも十分に注意をし工程管理の徹底を図りました。そのおかげで無事に工期内に終えることができました!

今年は例年以上に気温が上昇し、いつもよりも桜の開花が早くなると予想されていたので、作業中に緑道を通る人から声をかけていただくこともありました。
「栂緑道」は、1970年頃までに開発された泉北ニュータウン誕生とともにつくられたもので、この緑道に当時植えられた樹木に対して、地域の人たちは深い思い入れをお持ちのようでした。
その何十年も見慣れた樹木を伐採することに、ご批判もあるのではと工事前は思っていましたが、今回の樹木更新工事の理由をしっかり理解いただいていたので、逆に「ご苦労様」といった労いの言葉や、「新しい桜の花を見るのも楽しみ」といったコメントもいただき、この栂緑道を利用する皆さんがいかに、この栂緑道を身近に感じ、毎年咲く桜を楽しみにしているんだなあと実感しました。

今年も満開の桜           開花したジンダイアケボノ

工事終了後、しばらくして栂緑道に行ってきました。満開に咲く緑道の桜並木に思わず見とれてしまいましたが、それにもまして新しく植えたジンダイアケボノもきれいに咲いているいるのも見て幸せな気持ちに浸ることができました。(^^♪

 


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