秋の京都(No.53)


2019年10月29日

Sです。

京都三大祭の一つ「時代祭」を見に行ってきました。毎年10月22日(794年に長岡京から平安京に都を移された日)に行われていますが、今年の10月22日は「即位礼正殿の儀」が行われたため26日に変更されました。
例年平日で縁がなかったのですが、土曜日ということで初めて見る機会ができました!以前より一度は見てみたいと思っていただけに、始まる前からワクワクしながら待ちわびていると、いよいよ12時のスタート時間となりました!

時代祭は平安神宮創建と平安遷都1100年を記念する行事として明治28年に始まったものです。京都御所を出発し平安神宮までのあいだを、幕末から平安京までの時代時代のスタイルに扮して京都のまちを練り歩く約2000名の時代風俗の行列がみどころになっています。
約2kmにおよぶ華麗な行列は、まるで歴史絵巻を立体的な映画で見るかのような見事なものです!

行列が出発するときは皇宮警察京都護衛署の男女警察官が装束姿で馬上にまたがり先導します。その後から、「ピーヒャラドンドン♪」の太鼓と笛の軽快な音楽にのり維新勤皇隊列の行進が始まります。そして桂小五郎、西郷吉之助、坂本竜馬など幕末の英雄が続きます!江戸時代になると大名行列などもあり、安土桃山時代は豊臣家の朝廷参上や、織田信長が天下統一のため兵を率いて上洛する勇壮な様子を再現!室町時代には足利将軍の一行や室町洛中風俗列の中で行われるにぎやかな「風流踊り」も当時の様子をしのばせます。吉野時代に入ると正義と忠義を貫いた武将“楠木正成”一行が後醍醐天皇の上洛を導く行列もありました。もちろん武士など男性ばかりの行列だけではありません。中世婦人列では淀君(豊臣秀吉の側室)や静御前(源義経の側女)や、平安時代婦人列では巴御前(源義仲の側女)、紫式部や小野小町など華やかで古(いにしえ)の京の都が目に浮かぶ行列も目の前を通り過ぎていきます。

この時代祭が始まる前には、出発地点に待機している行列の参加者がリハーサルしている姿も間近に見ることもできたのも興味深い時間でした!(^^)!♪

御所の沿道は当然大勢の人出でしたが、この日の京都は秋の行楽シーズンとも重なり、時代祭を一目見ようと国内外の観光客で車も人いっぱいで移動するのも大変でしたが、秋の京都を満喫し、京都の歴史も実感できた貴重な一日でした。


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