紅葉(No.28)


2018年11月9日

Sです。

1年で一番きれいな時季と言っても過言ではない秋の季節です!
その秋の風情を楽しめるのが紅葉(こうよう)です。紅葉というのは東アジア、北アメリカ東部、ヨーロッパの一部など海外でも見られますが、「世界一美しい」のは、やはり日本のものと言われています。
その理由は日本で紅葉する樹木の種類が海外に比べて多く、赤や黄に色づくとともに緑も加わり多彩な色の変化も楽しめるということです。更に、これら色のコントラストに加えて、落葉も絵になる美しさにあるように、人の心に響く情緒や情景も魅力の一つと言えます。

ところで人に感動を与える紅葉という漢字は、「もみじ」とも読むことができます。
「こうよう」と読む場合は、秋に葉の色が赤・黄に変わる様子を伝えるとき!
「もみじ」と読む場合は、ひときわ紅色が目立つカエデ類の葉っぱ、つまりモミジのことをさすとき! といった使い分けがされているようです。

ちなみに紅葉(こうよう)で代表的なイチョウ、ケヤキは日本の街路樹で植わっている樹木の数 ベスト3<1位イチョウ、2位サクラ、3位ケヤキ>に入っています。参考までにイチョウの場合は黄葉(こうよう)と書く場合もあります。

御堂筋イチョウ並木(大阪市)

 

三国ヶ丘けやき通り(堺市)

秋の風物詩であります“紅葉を見にいく”ことを、紅葉(もみじ)狩りと言いますが、古来より日本人は四季のうつろいを敏感に感じ、様々な形で愛でてきました。
紅葉狩りの様子は「万葉集」や「源氏物語」にも紹介されており、宮廷や貴族たちの間で行なわれた優雅な遊びの一種だったようです。一般庶民にまで紅葉狩りが広まったのは、江戸時代中期と言われ、「都名所図会(みやこめいしょずえ)」という、旅のガイドブックのようなものが発行され、紅葉の名所が紹介されたことで、人々が押し寄せるようになったそうです。
このころになると、今と同じように紅葉の木の下でお弁当を食べたり、お酒を飲んだりして宴を催すなど現代とほぼ同じような楽しみ方をしていたようです。

この時季しみじみ思うのは、日本にうまれてよかったなということです♪♪

♪秋の夕日に照る山もみじ
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどるカエデやツタは
山のふもとの裾模樣(すそもよう)♪


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