刀剣ブームの真骨頂!(No.25)


2018年10月18日

Sです。

芸術の秋ということで各地で絵画などの美術展がおこなわれていますが、京都国立博物館(京博)で開催されている「京のかたな匠のわざと魂のこころ」と題した“大規模な刀剣展覧会”を見に行ってきました!京博120年の歴史上初となる大規模な刀剣展として開催期間通じて200件もの名刀が展示されます。特に国宝や重要文化財の刀剣をはじめ、後鳥羽天皇、織田信長、坂本竜馬など歴史上人物にゆかりのある刀剣も展示されているということで、全国各地から刀剣マニア、刀剣女子など大勢の人が、入場券を買うために1時間も並ぶ長蛇の列をつくっていました!私も無類の刀好きの血が騒ぎ、休みになったとたん京阪電車にとびのってはせ参じました。


博物館スタッフが入場規制をしながら見学者を入れていましたが、それでも館内に入ると熱心な刀剣マニアが展示されているガラスケースをじっくり眺める為、なかなか前に進めない状況!
自分の順番までの間は「前の人早く進んでくれたらいいのに・・」と思っていましたが、いざガラスケースの中の刀を目の前にすると、まるで吸い寄せらるがごとくずうっと見入ってしまいます。特に名物中の名物と言われ、天下五剣の一つで最も美しいと称される国宝“三日月宗近”は思わず息をするのを忘れるぐらい素晴らしいものでした。


刀剣を鑑賞する楽しみの一つに、刃文(はもん)があります。
刃文は焼き入れの際に、粘土や砥石の粉を混合した土を塗り、その塗り方や厚みなどで、いろんな種類の刃文ができあがります。華やかなもの!ゆったりとしたもの!豪快なもの!と様々ありますが、この三日月宗近は、刃文(はもん)に三日月状のものがあることから名前の由来になっています。本やネット上で何度かこの刀の写真を見て知っていました。
でも初めて実物を見ると写真などとは大違い!小さな三日月模様が光輝きまるで浮かびあがってるように刀身に見えたときは思わず「見えた!」と声を出していました。親子そろって刀剣女子と思われる二人連れの方は単眼鏡まで用意してじっくり眺めていました(うらやましい限り・・)。
より詳しく鑑賞するため、入口で音声ガイドを借りました。語りは伊武雅刀さんで、「自分の名前にも刀が入っているので、待ってました!」と引き受けたとのこと、伊武さんのダンディーなガイドも聞きやすく鑑賞の楽しみも倍になりました。
平安時代、鎌倉時代から綿々と続く歴史を背景に、引き継がれてきた名刀に心奪われる、秋の京都の1日でした!


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