都会のオアシス(No.22)


2018年9月10日

Sです。

休みに家族で、「さかい利晶の社」を訪ねました!3年前に開館したときから気になっていて、前を通ることはあってもなかなか行く機会がなかったので、楽しみにして中に入りました。

堺出身の偉人である千利休と与謝野晶子に関する展示を中心に、堺の歴史文化を 見て・聞いて・体験できるミュージアムです。

ガラス張で明るく清潔感のあるお洒落なエントランスから中に入ると、1階フロア展示室は江戸時代後期の堺を描いた「泉州堺絵図」の陶板フロアマップがあったり、東洋のベニスとうたわれ自由貿易都市として栄えた堺にかかわった歴史上の人物(ザビエル、千利休、織田信長、豊臣秀吉など)を詳しく解説する音声パネルもあります。
また利晶の杜のある宿院界隈の昭和初期時代を再現したジオラマ模型もあり、第2次世界対戦で焼失した戦前の堺の雰囲気も手に取るようにわかるようになっています。

1階奥には、茶の湯体験施設があり、抹茶と菓子を味わえる立礼呈茶があります。椅子席で、気軽に抹茶のお点前を体験できるものです。
お点前も表千家・裏千家・武者小路千家の3流派が交代(一定期間毎)で行うのを直接見ることができ、お茶菓子については堺名物の和菓子が週替わりで提供されます。

また2階フロアは与謝野晶子の詩歌の世界を映像と音声で体感することができ、展示にも工夫が施され晶子の作品の世界に浸ることができます。有名な与謝野晶子の短歌「君死にたまふことなかれ」をはじめ情熱の歌集「みだれ髪」など多くの作品や、晶子の歩んだ人生やゆかりの場所なども臨場感もって紹介されていました。

このミュージアムにいると、千里休と同時代に活躍した呂宋助左衛門を主役に放送されたNHK大河ドラマ「黄金の日日」ともうたわれ栄えた堺に思いをはせることができますし、日本を代表する女流歌人を世に送り出した堺の風土に触れることもできます。
特に抹茶と菓子を味わっていると、まさに都会のオアシスといった風で、贅沢な時間を過ごすことができますので、お近くにお寄りの際は是非行かれることをおすすめします!


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