日帰りバスツアー!(No.43)


2019年5月22日

Sです

ゴールデンウイーク後半に日帰りバスツアーに行ってきました。
午前7時半に大阪駅を出発し、高速道路をひた走り一路滋賀に向かいました!最初に訪れたのは滋賀県甲賀郡信楽町です。言わずと知れた焼き物の里であり“日本六古窯(にほんろっこよう)」の一つ★

その信楽郷の一の宮として崇敬されている新宮神社を参拝しました。

創建は奈良時代にさかのぼるという歴史の重みを感じる神社ですが、境内の狛犬が信楽焼きでできていることと、タヌキのおみくじを見つけ、何かほのぼのした気分になり信楽郷ならではと思わず感心しました(^O^)


ちなみに信楽のたぬきが何故有名になったかと言うと・・。昭和26年に昭和天皇が信楽を行幸(天皇の外出)された際、日の丸の旗をもったタヌキを沿道に並べて歓迎し、この光景を見た天皇はいたく感激されたそうです。このエピソードがマスコミに取り上げられ、信楽のタヌキは全国的に有名になったそうです!

バスツアーというのは非常に限られた時間で移動するため、陶器市が開かれていたのでゆっくり見て回りたいところですが、慌ただしく2~3の店を見るにとどまりました。(残念(*_*))

すぐさま陶芸村に移動し昼食。ここでも信楽の焼物や地元のお土産などを品定めしながらしばし休憩。

午後から訪れたのは甲賀市くすり学習館というところ。甲賀と言うと、すぐに頭に浮かぶのが「忍者」「信楽焼き」ですが、もともと滋賀県自体が、医薬品の製造・販売会社が多いところらしく、中でも甲賀地域は滋賀県の一大集積地となっているようです。

更に万葉集で有名な額田王の歌

「あかねさす 紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る」

にでてくる紫は、現在では野生種のものの姿が見られなくなりましたが紫草のことで、その根っこは薬草として「解毒、殺菌、消炎」など色々な病がいえる効果をもっているということで薬草や染料としても用いられていたようです。その紫草をとりにきたときの情景が万葉集に歌われています。このように甲賀の自然は薬草の宝庫であったようです。


いにしえの昔より薬に関係深いこの地で、甲賀の薬つくり、さらには配置売薬から現代の医薬品製造業に発展したわが国の薬の歴史が、わかりやすく展示された施設がくすり学習館です!

この学習館の前には、「鹿深(かふか)夢の森」という公園がありました。広大な芝生にたくさんの遊具施設があるのが見えてましたが、甲賀ということで、「忍者の砦」という名前が遊具施設についているようです。


またこの公園で、「全国植樹祭しが2021」が、天皇皇后両陛下御臨席のもと開催することが決まっているようです。

少し慌ただしい旅ではありましたが、ゴールデンウイークの良い思い出ができました。

★日本六古窯とは、古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの産地(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称です。


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