植え込んでも植え込んでも・・・・
2017年5月31日
春の花から夏の花へ向かうこの時期には、いろんな花苗が出回ります。
それらを片っ端から、鉢やハンギングや花壇に植え込んでいきます。
特にハンギングバスケット作りは、植え込んだ当初はみな花や葉を刈り込むことが多いので
見た目はとても地味ですが。
少し時間が経てばあれよあれよと花に埋まります。
敷地内には、仕入れた花苗が入荷しては出て行き・・それでもなかなか全てが消える
ということはありません。作っても作っても寄せ植えなどはお客様にお届けして
消えていきます。
お客様のところでさらに大きくなって花を咲かせてくれるように、植えては切り戻す
日々が続いています。
明日の今月の花で詳しく花苗の紹介をしてもらえますが、少しだけフライングします。
野草のシラネアオイの色のイメージに似たアオリギネは少しインパクトがあります。
ちょっと地味ですが、ユウギリソウが白と薄紫と紫の三色が入荷です。
アナベルが緑色から段々真っ白に変っていきます。
背景はメラレウカゴールデンレボリューションです。この葉の香りが好きです。
季節に追われながら、これでもか・・・というほど花を次々に植え込む日々です。
30℃越え?
2017年5月29日
じりじりと暑くなってきています。
6月21日頃の夏至の日までは、どんどん日の出が早くなり、日照時間が長くなって
来ます。少し前までは、明け方5時はまだ薄暗い感じでしたが、ほんのり明るくなってきても
まだ4時台です。それでも、大阪での夏至は、日の暮れるのが少し遅めになる程度の
ものです。私は未経験ですが、イギリスやフランスの(緯度の高いところの)夏至は、
夜の8時ごろが日の入りなので、早寝の人は暗くなる前に床に就くと言う感じでしょうか。
急にそんなことが気になったのは、少し前に地上波で、『美女と野獣』の映画のフランス版を
見たからです。ディズニーの実写版が今上映中ですが。私はこのフランス版の映像や音楽に
とても心惹かれました。ティズニー版より、やや大人向き?なストーリーも気に入りました。
どの場面もきれいでしたが、キーワードとなるバラは、華やかで、妖しく、はかなく、恐ろしく・・・
いろんなイメージでした。子どもに絵本を読み聞かせる、と言う設定でこの物語が始まり、
終盤読み終えて「おやすみ」を言うのですが。窓の外はまだ明るく、大阪人の私としては
(昼寝?)と勘違いしそうなくらいの日照です。子どもを寝かしつけた主人公が西日でセピア色に
染まる、バラの咲き乱れる路を歩く姿は、古い絵画を見ているようでした。フランスでは、
夏至の前後にバラが最盛期を迎えるようなので、子どもたちの「おやすみなさい」はもちろん
『昼寝』では無く。フランスではリアリティのある情景が、私にはファンタジーの世界に見えました。
もっとも、日照時間はフランスほどにはなりませんが、気温の上昇では大阪の方が圧倒的に
高くなりそうです。今日は梅雨前でも30℃越えのようです。明日はさらに上がりそうです。
昨年の酷暑が予感され、(ううむ・・・・)という感じです。水遣りが大変です。
久々の雨です
2017年5月25日
このところ敷地内でツチガエルを良く見かけます。苗置き場に設置してある自動潅水装置が
毎日水を撒くので、カエルにとっては心地よい場所になっているようです。
害虫駆除に一役買ってくれればありがたいところです。しかし今日のように、全面が水の滴る
状況になると、ツチガエルもどうやらより良い餌場を求めて移動したかもしれません。
植物を扱うと、どうしても他の生き物とのつながりは切れません。特に、私たちが扱う土つき?植物
(切り花に対してという意味です)の場合は、例え植木鉢であっても、別の生き物の空間となります。
マルムシ、ゲジ、ナメクジ、ヒル、時にトカゲの卵などは置きっ放しの鉢底につく生き物の定番です。
これが地植えになるともっといろんな生き物を呼び寄せます。多様性を優先しなければ、日本の
場合、植物を放置すれば短期間でもビオトープ『様』な空間が出来上がってしまうのだと思います。
ただ・・それが人間にとって心地よいかどうかは別の問題です。先日庭の低木の根元に生えている
草を抜こうと手を突っ込んだとたん、手袋の上からチクリとハチに刺されました。見れば小さな巣が
ぶら下がっていました。見張りのハチにやられたようです。仕事を含め何度もハチに刺されています。
大抵、無防備に巣に近寄った私が原因です。
(余談ですが。毎週一回自分で打つペンシル型の注射の痛みがハチに刺された時とそっくりの
痛みです。ハチ役と刺され役の一人二役でも痛みは同じなのが残念ですが・・)
植物と生き物(とりわけ虫)の関係があまりに深く。とはいっても、植物(特に花)の美しさを
追求すれば虫寄らずの虫無しが理想ですが、そのための管理は結構手間がかかります。
花への愛情が深く偏れば偏るほど、それを痛める虫に対して嫌悪感が増えてしまいます。
チョウや、トンボ、ホタルやテントウムシぐらいは許容の範囲でしょうか。
それでも、その幼虫の時代である、花や葉を食べる青虫や、ナメクジごと(可愛い!)と
愛でる方に未だお会いしたことはありません。かく言う私も、この時期のバラに魅せられて、
害虫は敵のように捕殺や薬剤駆除しています。
とここで、はたと気づきました。とりわけ美しい花は、人間に愛されることを利用して、人間に
害虫を殺させているのかなと。もしかしたら、私はバラに操られているのかもしれません。
そう言えば可愛くない?雑草の花にはさほどの執着が沸きません。『見た目が一番』という、
心ざわつく?言葉がチクリと浮かびました。