腕のみせどころ!(NO.54)


2019年11月21日

Sです。

11月から12月にかけて連日個人邸の剪定作業が目白押しのようにあります。但し、秋から冬にかけて雨が降る場合がよくあり・・この時季のぐずついた天候を「さざんか梅雨」と言うらしいです!
作業の数日前から天気予報とにらめっこしながら、何とか予定通り無事に終えれるよう祈る毎日です!

剪定する木はマツ、マキ、モチノキ、キンモクセイなどなど色々ありますが、生垣のあるお宅もたくさんあります。
特に「カイヅカイブキ」は、生垣などに使われるポピュラーな樹木です。この木の名前を知らない人でも、実物を目にすると「これがカイヅカイブキだったのか」と納得することも多いと思われます。
この植物は比較的育ちやすく、樹形がそろいやすいため、生垣として最適の種類ですが、放置しておくと あっという間に伸び放題になり大変なことになってしまいます!

また頻繁に芽摘みを行っていれば樹形を美しいままに保つことができますが、たまに普通の葉とは違う、細い針葉が出てくることがあります。このような状態を先祖返りといい、この状態のまま何もせずにしておくと同じ葉がどんどん広がってしまいます。先祖返りしている枝葉は成長が早いため、発見した場合は、すぐに処置しなければなりません!

この先祖返りの原因としては、刈込のやりすぎや、強い剪定をしてしまうことで樹木にストレスを与えてしまい、起こってしまいます。そのため、強い剪定や刈込をやりすぎないように気を付けることが大切です。

Oさんはこのカイヅカイブキの生垣剪定が得意です!と言うか大好きです!(^^)!
普通なら高くて長い生垣を見ると、多少うんざりするものですが、Oさんの場合は違います。喜んで嬉々として作業に集中します。そして仕上がった出来栄えを見ると本当に満足そうです。あるとき生垣を切っているOさんが「ここは職人の腕のみせどころ!」とつぶやく姿を見て!【好きこそものの上手なれ】という諺を思い出しました\(^o^)/

秋の京都(No.53)


2019年10月29日

Sです。

京都三大祭の一つ「時代祭」を見に行ってきました。毎年10月22日(794年に長岡京から平安京に都を移された日)に行われていますが、今年の10月22日は「即位礼正殿の儀」が行われたため26日に変更されました。
例年平日で縁がなかったのですが、土曜日ということで初めて見る機会ができました!以前より一度は見てみたいと思っていただけに、始まる前からワクワクしながら待ちわびていると、いよいよ12時のスタート時間となりました!

時代祭は平安神宮創建と平安遷都1100年を記念する行事として明治28年に始まったものです。京都御所を出発し平安神宮までのあいだを、幕末から平安京までの時代時代のスタイルに扮して京都のまちを練り歩く約2000名の時代風俗の行列がみどころになっています。
約2kmにおよぶ華麗な行列は、まるで歴史絵巻を立体的な映画で見るかのような見事なものです!

行列が出発するときは皇宮警察京都護衛署の男女警察官が装束姿で馬上にまたがり先導します。その後から、「ピーヒャラドンドン♪」の太鼓と笛の軽快な音楽にのり維新勤皇隊列の行進が始まります。そして桂小五郎、西郷吉之助、坂本竜馬など幕末の英雄が続きます!江戸時代になると大名行列などもあり、安土桃山時代は豊臣家の朝廷参上や、織田信長が天下統一のため兵を率いて上洛する勇壮な様子を再現!室町時代には足利将軍の一行や室町洛中風俗列の中で行われるにぎやかな「風流踊り」も当時の様子をしのばせます。吉野時代に入ると正義と忠義を貫いた武将“楠木正成”一行が後醍醐天皇の上洛を導く行列もありました。もちろん武士など男性ばかりの行列だけではありません。中世婦人列では淀君(豊臣秀吉の側室)や静御前(源義経の側女)や、平安時代婦人列では巴御前(源義仲の側女)、紫式部や小野小町など華やかで古(いにしえ)の京の都が目に浮かぶ行列も目の前を通り過ぎていきます。

この時代祭が始まる前には、出発地点に待機している行列の参加者がリハーサルしている姿も間近に見ることもできたのも興味深い時間でした!(^^)!♪

御所の沿道は当然大勢の人出でしたが、この日の京都は秋の行楽シーズンとも重なり、時代祭を一目見ようと国内外の観光客で車も人いっぱいで移動するのも大変でしたが、秋の京都を満喫し、京都の歴史も実感できた貴重な一日でした。

転ばぬ先の杖!(No.52)


2019年10月18日

Uです。

先日剪定でお伺いしたお客様のところから、松の支柱が朽ちて危ないので、新しく付け替える依頼を頂きました。
早速Oさんと二人で作業に伺いました!

植木の支柱というのは、木の大きさ、植栽条件などに合わせて、“鳥居支柱” “八つ掛け支柱” “布掛け支柱” や “生垣用支柱”など様々ありますが、今回使用する支柱は、“頬杖支柱(ほおづえ)”というものです!
この頬杖支柱は、幹を曲げて育てて(仕立てる)いる松など「門かぶりの松」と言いますが、こういったものに使われるものです。

支柱の材料は4mの防腐処理済みの丸太杭で、現場で採寸して加工していきます。頬杖支柱はこの杭1本のみで支えるので、据付位置が大切になってきます!
キチンと採寸し据え付ける際に枝を持ち上げるのですが、大きな松なのでなかなか重たいものです!


大人二人で、どうにか持ち上げベストな位置に据え付けを完了!作業が終わりご覧いただいたお客様も安心した表情でした!

「転ばぬ先の杖」という諺がありますが、松自身?も新しい支柱を付け替えてもらい「心配の種」がなくなり、ホッとしたのではないでしょうか。!(^^)!

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